むくみ

朝、目が覚めて『なんだか体が重い』と鏡の前に行くと 案の定、ぼったりと重たげなまぶた。
お酒を飲み過ぎたわけでもないのに どうして?という事ありませんか?

仕事が座りっぱなし、立ちっぱなし、体質などが むくみの原因になりますが、実はそれだけが むくみの原因ではありません。

根本的にむくみは あなたの体の内側、奥深くの不調サインだったりします。

医学用語で「浮腫」と呼ばれるこの症状。
実際には体の中で何が起きているのでしょうか。

むくみの仕組みを知って、健康で軽やかな生活に役立てていきましょう。

むくみの正体とは

むくみというのは、簡単に言うと細胞と細胞の隙間に不要な「水分」が溜まっている症状です。水分の流れが悪くなることで、どんどん溜まっていく水分が むくみとして現れるということです。

水分、と言っても普通の水の事ではなく、体内の組織間液と呼ばれる体液の事です。

◆組織間液の働き

血管内にあるときは血漿(けっしょう)、リンパ管内にあるときはリンパ液と呼ばれています。病原菌と戦う免疫機能があり、老廃物や栄養素を体の各部に運ぶ役割があります。
血管やリンパ管を通って流れ、、細胞壁の内外を浸透圧の作用によって行き来することができます。その行き来の際に栄養を細胞に運び、老廃物を細胞から受け取ります。
血液にのって運ばれてきた栄養は組織間液とともに細胞に受け渡され、細胞の生まれ変わり(新陳代謝)のために使われます。
その後代謝によって生じた細胞からの老廃物が組織内液に乗って運び出され、体液とともに静脈とリンパ管に回収されます。
栄養素や老廃物は常に体液によって運搬されますが、この栄養と老廃物の運搬作業の主役を担うのが組織間液、組織内液とも呼ばれる体液というわけです。
このように組織間液は体の循環に欠かせない役割を果たしています。

この組織間液となる体液は、からだ中 すみずみまで はりめぐらされている血管やリンパ管を通って全身を澱まず流れ、細胞を出入りしているため、正常な健康状態であればどこかに溜まることなくめぐり続けます。

いろんな役目を果たしながら常に体内を流れているわけです。

むくみ改善のカギは『めぐり』

めぐり

しっかり体液のめぐりがスムーズに流れていれば、むくむことなくスッキリと過ごせます。

逆に、様々な原因で体液の流れに支障が生じ 滞ってしまうと、どこにも行けなくなってしまった体液が 細胞と細胞の間にたまってしまい、それが『むくみ』として現れてしまいます。

どこがむくみやすいかは、体質やライフスタイルが関係しているので、人によってことなります。

顔がむくむという方もいますし、座りっぱなし、立ちっぱなしの仕事についている方は、体内の水分が重力によって下向きに力が働くので 足や手にむくみが出ることが多いです。

それでも、むくみ というのは体の内側の不調が根本的な問題であり、マッサージ等では短期的な解決にしかなりません。では、この不調のもとは何でしょうか。

何が循環を悪くして むくむ?

組織間液となるこの体液は、血管、リンパ管を流れ、そして細胞内を出入りしていますが、その循環内で流れが滞りやすいのが、『リンパ管内』と、『細胞の行き来』の部分です。

そしてこの部分での体液の流れが滞ってしまう原因として、

  • 体の内側の冷え
  • 偏った食生活
  • 運動不足
  • 女性ホルモン

が挙げられています。

むくみの仕組み『リンパ管』

体内の体液を流れさせる管のうち、血管はそれ自体で収縮・拡張の運動を行い、なかの液体を流れさせる事ができます。

でも、血管に沿って同じように はりめぐらされているリンパ管には、その機能がありません。

リンパ管が体液をめぐらせるときは、隣り合う血管の収縮・拡張運動や筋肉が動く際にリンパ管にかかる力に頼りきっている仕組みになっています。


先生

つまり、リンパ管 自体、流れをおこすことはできないため リンパ液を流すために 他の力に頼っている分、めぐりが悪くなりやすいのです。

例えば、

  • 冷えが原因で凝り固まってしまい、血管の収縮拡張運動が鈍い
  • 運動不足のために筋肉の動きが少ない

上記のようなことがあると、たちまちリンパ液をスムーズに流れさせることができなくなり、体液の流れは滞ります。

老廃物が多いとめぐりが悪くなる仕組み

リンパ管とリンパ管のあいだには、リンパ節というつなぎ目があり、そこには細菌や老廃物を処理する機能があります。

通常なら、リンパ液に乗ってリンパ管から運ばれてきた老廃物は リンパ節でキチンと処理され、リンパ液はそのままスムーズに流れていくわけですが、

  • 体の冷え
  • 運動不足
  • 疲れすぎ

など体調不良を起こしている場合、リンパ節の処理能力が落ちてしまいます。

さらに老廃物が多すぎると、リンパ節はリンパ液に乗ってきた体内のごみを処理できず、つまってしまいます。

配水管のジョイント部分にゴミが詰まって、水が流れなくなってしまうのと同じようなイメージです。

つなぎ目が詰まるので、当然うまくリンパ液が流れなくなりますし、処理されるべき体の毒が ちゃんと排出されないという事になります。

流れない液体はどこへ行く?

さらにわるいことに、すでに体内の循環が滞っているこのような状態で、デスクワークだったり、立ちっぱなしの仕事をしていると、血漿もリンパ液も体の下のほうに溜まってしまいます。

重力がかかり続けるせいで 体の上部のほうに体液を持ち上げられないのです。

そうやって体液が溜まってしまうと、血管やリンパ管の壁から血漿やリンパ液がにじみ出していってしまいます。

にじみ出した液体はどこにも流れていけないので細胞間で溜まってしまい、むくみを引き起こしてしまうというわけです。

むくみの仕組み『新陳代謝』

むくみの原因とされる めぐりの悪さと もうひとつ、【細胞循環の不調】があります。

体が冷えていたり、細胞が栄養不足の状態だと 新陳代謝がスムーズでなくなり、

  • 養分の運搬
  • 老廃物の排出

これらを細胞内外に行き来しなければならない体液の流れも悪くなります。

そのため、あちこちの細胞の間で行き場をなくした組織間液がたまり、むくみという現象が起こります。


先生

つまり、むくみとはリンパ液の巡りと新陳代謝が悪いことで起きるということです。

単に水分が排出されないという事ではなく、私たちの体を健康に保つシステムが不調になり、余分な水分が体にたまっている不健康な状態なのです。

むくみが及ぼす体の影響とは

むくみの影響

むくみだけの段階では、体液が体に溜まった状態ですが 放置すると代謝がさらに悪くなるため、栄養を燃焼させることができず 脂肪をためやすくなります。

つまり、簡単に太ってしまう体になるということ。ここが むくみのさらにイヤ~なところです。

代謝というのは、体内での物質の変換、そして その変換の際にカロリーが消費される仕組みを指します。

例を挙げると、食べもので摂取した糖分が、体内でエネルギーとなって燃やせる形であるブドウ糖に変換されるのも代謝に当たりますし、細胞の生まれ変わり、つまり新陳代謝も代謝機能の一つです。

そして、代謝を行うために 体内に取り入れたエネルギーが使用されます。私たちが毎日食事で摂取したエネルギーはこうやって消費されます。

しかし、むくみが慢性化していくと 栄養素を供給する流れが悪くなり、十分に栄養を細胞に行き渡らすことができません。

身体が食べた物をエネルギーに変換しづらくなるのです。

変換されないと 細胞での新陳代謝が行われにくくなり、代謝によるエネルギーの消費がされにくい体になります。

エネルギー変換されなかった栄養物は、脂肪になって体に備蓄栄養として蓄積され、そのサイクルを放っておくと、あっという間に太ってしまい 肥満になります。

さらに、身体がむくんでいる状態だと細胞内の水分は栄養分とともに細胞外に出てしまいます。
そうなると、細胞が 水分不足、栄養不足になってしまいます。

不健康な状態になった細胞は、老廃物を排出しにくくなって、水分とともに毒もたまったぶくぶくの体になります。

むくみ改善に大切なこと

むくみ改善

むくみ改善には根本原因の体の循環自体を適正にしなければ、この不健康ループからは抜け出せなくなります。

残念なことに年齢を重ねるにつれ、代謝は落ちていくもの。それに比例して、体は むくみやすくなります。

これはどうしようもないことなのですが、この年齢による代謝のダウンをさらなる悪循環にしてしまわないよう、生活習慣をただす、代謝を高める、など体を適正な循環に促せるものにしましょう。

『一生スッキリ、めぐりの良いからだ』を目指したいものです。

むくみ まとめ

むくみはよくある事ですが、よくあるからと放置できない 不健康のサインだという事がお分かりいただけたかと思います。

それでも生活習慣をただすことで、この不健康から抜け出すことは可能です。

ぜひ自分の生活を見直して、めぐりの良い スッキリな身体を目指していきましょう!

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