ミドリムシと聞くと なんとなく虫を想像してしまいがちですが ミドリムシは虫ではありません。

最近 ミドリムシの健康効果に注目が集まっており、ミドリムシのサプリメントなど ミドリムシの栄養を手軽に摂る商品が増えてきました。

ここでは、
ミドリムシの健康効果やミドリムシが注目される理由など ミドリムシについて深く解説しています。

ミドリムシって何?

巷で話題のミドリムシですが、皆さんはどれだけミドリムシのことをご存知でしょうか?

ミドリムシは、淡水で生きている“藻”の一種です。

全長は0.05ミリメートルほどと肉眼では確認できない単細胞微生物。理科の実験で目にした方も多いでしょう。

先生

ミドリムシは 植物にみられる色素の葉緑素を持っている上に、細胞頭部より突起した鞭毛を用いて動き回ることができる動物の要素もある不思議な微生物です。

虫というよりも、植物と動物どちらにも分類されており、独特な扱いとなっています。
その単細胞微生物のミドリムシがなぜ今話題になっているのか。

それは、ミドリムシが 植物性と動物性どちらの栄養も兼ね備えた高栄養食だから
です。
60種類を超える栄養成分を摂取できるため、健康食として注目を集めています。

ユーグレナはミドリムシのこと?

コンビニやスーパーなどで『ミドリムシ』『ユーグレナ』などの表記を目にしたことはありませんか?お菓子やヨーグルト、化粧品、ドリンクなど様々なものに使用されています。

ミドリムシは学名でユーグレナと呼ばれています。酵母と同類の単細胞微生物です。

ミドリムシの名前は、体が緑であること、すなわち、体内にある葉緑素の色から由来されました。葉緑素は植物にある細胞であり、ミドリムシは植物として分類されている光合成植物です。

また、鞭毛で動き回れるといった動物に由来する細胞を持っていることで、植物と動物両者に該当する変わった生物。

植物性と動物性どちらの要素を持った生物は、数えきれないほど多くの生物が存在する中でも、ユーグレナ属の生物だけです。その数は120以上の種類が確認されています。

各業界が大注目のミドリムシ

日本では2005年にミドリムシを大量培養できるようになり、ミドリムシを配合した製品の安定供給が可能となりました。化粧品や食品などの幅広いジャンルで注目を浴びるミドリムシ。

実は、最近までまったく注目されることなく、ミドリムシについての栄養に関する基礎研究は進んでいませんでした。
だからこそ、その研究をしようと考えられ、栄養学的な観点からみたミドリムシの性質を確かめる研究が進められたのです。

ミドリムシに関する研究の成果は、各業界が注目するほど高い評価が得られるものでした。ミドリムシには、人間が生きるために必要な栄養素の大部分を含んでいることが分かったのです。

現代人に足りない善玉脂肪酸が豊富なミドリムシ

ミドリムシの内部には、13種類のビタミンが全部バランスよく含有されています。
その量は、生育された環境にもよりますが 大麦若葉やケール、モロヘイヤの数十倍に達するといわれています。青汁の原料としても知られている野菜よりも栄養価が非常に高いということです。

ほかにも、人間の体に必要なミネラルも豊富に含まれています。
マグネシウムやカルシウム、亜鉛、鉄なども9種類以上もの栄養成分も含有されていることがわかっています。

さらに、ミドリムシの生育環境を変化させることで、それらの栄養成分の含有量を自在に変化させることが可能です。
たんぱく質を作る際に必要な成分であるアミノ酸が豊富であることも注目すべきポイントといえるでしょう。

アミノ酸だけでも20種類以上を含んでおり、人間の体では作り出すことができない必須アミノ酸が9種類含まれています。それは、牛乳カゼインや卵白たんぱく質に似た良質なたんぱく質であることを表している証拠です。

動物のみに含まれる成分も摂れる

ミドリムシは植物性の栄養成分だけでなく、動物にのみ含まれている脂肪酸、油脂を作る成分が多いこともミドリムシの特徴といえます。

さらに、その含有されている脂肪酸の中でも3~4割が
リノレン酸やリノール酸、EPA、DHA、アラキドン酸
などの動物の体内では生成できない成分が含まれています。

もし体内で生成できる成分であっても、不足していることが多い栄養素であり、必須脂肪酸や準必須脂肪酸と呼ばれているものです。

先生

EPAやDHAは、善玉脂肪酸と呼ばれており、現代人に足りないといわれています。乾燥させたミドリムシ100gの中、EPAが210mg、DHAについては80mgも含有されているのです。(日本食品分析センターより)

EPAやDHAは、魚の脂に多く含まれていることが確認されています。魚が苦手な人には摂取しにくい成分ですが、ミドリムシからも重要な脂肪酸を摂ることができますね。

多くの栄養素を含んでいるミドリムシ。ほかにも、GABAやガンマアミノ酪酸、パラミロン(食物繊維の一種でβ―グルカンという多糖類)などの栄養成分も多く含まれています。

ミドリムシはダイエット中の野菜不足にピッタリ

豊富な栄養素が一気に摂取できるミドリムシですが、その消化率の高さにも非常に注目が集まった理由のひとつです。

今までにお伝えした様々な栄養素すべてが摂取した人間の体内にしっかりと取り込まれることが分かっています。

ミドリムシには、本来なら植物細胞の周りを覆っている細胞壁がないことがその理由です。細胞壁には、セルロースが豊富に含まれています。そのセルロースを分解する酵素が人間の体内には存在しません。

そのため、本来であれば細胞壁を持っている野菜といった食物では、それに含まれる鉄や亜鉛、マグネシウムといった栄養素の消化率は40%前後ほどです。

一方でミドリムシは、その消化率が91.1%と大変高い消化率で人間の体に吸収されます。
ゆえに、豊富に含まれている高い栄養成分が効率よく体内に取り込まれていることを表しているのです。
 

ミドリムシまとめ

ミドリムシは、ダイエットをしている方で栄養バランスが崩れがちな方や野菜不足に悩んでいる方、年齢とともに食事量が減っている方などの栄養補助源として最適です。

ミドリムシもしくはユーグレナ配合の栄養補助食品やヨーグルト、ドリンクなどの様々な食品が市販されていますので、ご自身の好みや体調に合わせて探してみるとよいでしょう。