初産の年齢が31歳といっても、あまり驚きませんよね。晩婚化に加え、晩産化が進んでいることがわかります。

  • 「いつか赤ちゃんはほしい。けど、仕事が忙しい」
  • 「キャリアをもっと積みたいから、出産はもう少し後でいい」
  • 「結婚も出産もしたいけど、相手がまだ見つからない・・・。」

など、晩産化の理由は様々です。

現実として、妊娠することを後回しにしていた方が『いざ、妊活!』と、始めたときには 妊娠しにくい体になっていた、ということは珍しくありません。

年齢とともに、卵子も老化していくということをしっかり理解しておきましょう。

自分が気づかないうちに妊娠しにくい体へ

厚生労働省の人口動態統計によると、一人目のお子さんを産む年齢である初産年齢は 年々上がるばかり。
2011年には、全国の平均が初めて30代をこえました。

その後も、平均年齢は徐々に上がり、2014年には30.6歳となっています。
1980年では初婚年齢⇒25.2歳、初産年齢26.4歳であったことを考えると、34年間で4歳ていど遅くなっていることがわかりますね。

妊娠するためには、体のタイムリミットがあります。

『いつかほしい』『そのうち妊娠できるさ』などとゆったり考えていられない年齢の方も多いはず。

「世間的に40代で初産という人はたくさんいるし」
「月経がきちんと毎月きているから大丈夫でしょ」
などと考える方も多いでしょう。

しかし、そこには大きな落とし穴があります。


先生

たとえ月経が毎月きまって訪れていても、年齢と一緒に卵子の老化が進んでいます。
見えないところで体の老化が進み、少しずつ妊娠しにくい体へと変わっているのです。

また、妊娠力は個人差が大変大きく 40代であっても妊娠しやすい方がいれば、もっと早い年齢のうちから妊娠しにくくなる方など様々。

そもそも、40代で妊娠、出産できる方は珍しい例であると考えるべきです。

自分が気づかないうちに、妊娠力の衰えが進んでいます。

女性ホルモンの減少が体に影響を与えるよりも早く、卵子の変化は起こっているのです。

卵子の数を検査できる!卵巣年齢検査

あなたの卵巣の中に、いったいどれくらいの卵子が残っているのでしょうか?
実は卵子のことがわかる検査があります。

卵子の数、卵巣年齢を調べる検査 抗ミュラー管ホルモン(AMH) と呼ばれるものです。
血液検査で調べることができ、費用は自費負担となります。

発育中の卵胞が分泌するホルモンの敵値が高ければ高いほど、卵巣内にたくさんの卵子が生存していると考えられます。

AMH値は、女性ホルモンが減少し卵巣機能が低くなり表面化する前から減少することが分かっています。
そのため、卵巣の予備能力を確かめる目安となり、卵巣年齢の検査とも呼ばれています。

年を重ねるごとに減少するAMH値ですが、あくまでも卵子の数の予測。卵子の質まで確認することはできません。

高齢出産の危険性は胎児にも及ぶ!

晩婚化が進み、著名人やタレントが高齢出産したというニュースをよく耳にするようになりました。
30代後半の出産はもちろん、40代を超えての妊娠、出産であってもそれほど珍しいと感じなくなっていますよね。

しかし、卵子の老化は徐々に進みつづけ、特に35歳に突入すると 一気に妊娠しづらい体質へと変わっていきます。

また、母となる女性の体に影響がでる以外にも、妊娠して出産するまでの間に、母子ともに様々なトラブルが生じる危険性が高まるのです。

高齢出産と呼ばれる年齢は、35歳以上の方が初めて出産することであるという認識が一般的です。
35歳以降の場合、流産のリスクが高く、年齢を重ねるごとに産道の伸びが悪くなり難産になりやすいといった問題もあります。

それは、高齢出産の方は 帝王切開率が高い原因の一つです。

高齢出産のリスク

◇ 妊娠高血圧症
母体と赤ちゃんの血液が流れているため、血液量が増え妊娠高血圧症をおこしやすくなります。


◇ 妊娠糖尿病
妊娠中は血糖値を上げるホルモンが産生されると同時に、血糖値を抑えるインスリンが分泌され バランスが保てているが、このインスリン分泌が少ないと妊娠糖尿病になってしまいます。


◇ 前置胎盤
加齢によって起こりやすい前置胎盤により、胎盤が通常より低い位置にできてしまい、子宮の入り口をふさいでしまう危険性があります。その場合は、母体が多量の出血を起こし 帝王切開で出産することになります。
母子ともに危険な状態にさらされることもあるのです。

赤ちゃんへの影響

高齢出産は 出産時の心配だけでなく、出産後の赤ちゃんにも大きな影響があります。

◇ ダウン症
高齢出産リスクの代表的なものが、ダウン症といった染色体異常です。
何らかの原因があり染色体異常をもっている赤ちゃんが生まれる確率は

  • 25歳未満で506人に1人
  • 35歳では179人に1人
  • 45歳であれば19人に1人

の確率といわれています。

老化した卵子が受精すると、細胞分裂を起こす際にエラーが起きやすくなると考えられており、それが染色体異常につながるとされています。


◇ 低体重
低体重で誕生する危険性も一気に増加します。
高齢出産は、母子ともに安全とはいいがたい問題が生じる可能性が高まります。


◇ 死亡率
高齢出産は お母さんの死亡率、赤ちゃんの死亡率を上げてしまいます。
40代の妊婦の方の死亡率は、30代前半の死亡率と比較すると3倍以上高いことがわかっています。

高齢出産まとめ

医療技術の発達で多少は防げる点はあっても、妊娠と出産は予想できないことが起こりうる奇跡のようなもの。

リスクを理解したうえで晩産でよいと考えるかはご自身次第です。
今だけでなく、これからのライフプランを計画的に考え、より安心して妊娠、出産できる環境を整えましょう。

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